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頸部の腫瘤(できもの)・耳下腺、顎下腺、甲状腺疾患等

首の腫れについて

首に腫れがある場合、その原因によって腫れる場所や症状が異なります。ここでは、考えられる原因を分かりやすくご紹介します。

耳の下から首にかけての腫れ

  1. リンパ節炎 リンパ節が細菌やウイルスの感染によって炎症を起こし腫れる病気です。通常リンパ節は小さく、触れにくいですが、炎症が起きると触れるようになります。
  • 急性リンパ節炎:数日間で腫れと痛みが起きます。虫歯や外耳炎、扁桃炎なども原因になります。治療は抗菌薬や消炎鎮痛薬で行い、1~2週間で回復します。
  • 慢性的なリンパ節炎:腫れが長期間続き痛みを伴わない場合、悪性リンパ腫などが疑われます。精密検査が必要です。
  1. 耳下腺腫瘍 耳の下にある唾液腺が腫れる病気です。悪性の場合は顔面神経の麻痺や強い痛みを伴い、良性の場合は「多形腺腫」が多いです。治療は手術で腫瘍を摘出します。悪性の場合は放射線治療や化学療法を追加します。
  2. 耳下腺の炎症 耳下腺が炎症を起こし腫れます。代表例はおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)です。治療は抗菌薬の服用や安静、冷却などが行われます。
  3. 頸部膿疱(けいぶのうほう) 首に袋状の組織ができ、その中に液体が溜まる病気です。通常は柔らかい腫瘍ですが、炎症が起きると痛みを伴います。先天性の場合が多いですが、風邪などによる感染が原因となることもあります。治療は手術や薬剤注入で行います。(正中頸のう胞・側頸のう胞・ガマ腫・下咽頭瘻孔など)

首の前側の腫れ

  1. 甲状腺腫瘍 のどぼとけの下にある甲状腺に腫瘍ができる病気です。腫瘍が大きいと触れることができ、見ただけで確認できることもあります。超音波検査やCTで画像診断します。
  • 良性の場合:症状が軽ければ経過観察を行います。
  • 悪性の場合:手術で腫瘍を摘出します。
  1. 唾石症 唾液腺に石ができる病気です。食事の際に顎の下が腫れ、痛みを伴います。石が大きい場合は手術で摘出します。
  2. 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)&橋本病

 甲状腺ホルモンが過剰OR過少で首の前側が腫れるほか、疲れやすい、痩せる、眠れない、下痢が続くなどの症状があります。

注意事項

首に腫れを感じた場合、放置せず医療機関に相談することをおすすめします。早期診断・治療が大切です。

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