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♯1声が出しにくい #2咳が出る ♯3のどに魚の骨が・・・

♯1声が出しにくい

私たちの発声する器官である声帯はのど仏中央当たりに存在し、わずか1㎝~2cmの臓器を使って一生の間、

音声を出しています。息をして取り込んだ空気が声帯を通過し、振動することで声を出しています。

声のかすれにも種類や程度があります。例えば、普段話している時は問題ないけれども、大きな声や高い声を出すなど声を酷使すると声が出しにくくなる。また、声を酷使しなくても長い時間話すと声がだんだん枯れてくる状態などです。

もう一つは声のかすれには喉の痛み+粘調な痰も伴うことが多く、その場合には感染症や炎症が起こっているサインです。喉の痛みがない場合の原因には、声帯や咽頭・喉頭の

病気や、声帯自体の動きが悪くなる病気が考えられます。

前者には、声帯ポリープ、声帯結節、声帯血腫、声帯腫瘍、声帯肉芽、喉頭浮腫、咽頭・喉頭腫瘍、異物、痰がらみなどが挙げられます。 後者には、反回神経(声帯を動かす神経)麻痺、咽頭・喉頭腫瘍、脳梗塞、脳腫瘍、声帯をつなぐ軟骨の脱臼などが挙げられます。 症状を落ち着かせるには、安静にすることが最も大切です。つまり、声を使いすぎないことです。極力声帯を酷使するような行為(大きな声を出す業務、カラオケなど)は控えましょう。それに加えて症状や原因に応じて内服薬や吸入薬を使うことで症状を抑えられる場合があります。 安静にしても、薬を使っても症状が改善しない、期間が長い、他の症状が出てきた場合には耳鼻咽喉科を受診しましょう。診断には喉の奥や声帯を確認するためには特別な細いスコープを使用して詳細に観察します。

 

★喉の痛み(-)咳を伴い声がかすれる原因・疾患

声帯が麻痺したり、スムーズに唾液や食べ物が通らないために誤嚥を起こすことがあり、咳と声がれが同時に発生する可能性があります。このような場合に考えられる原因には、声帯の病気(ポリープや結節、血腫、腫瘍など)、咽頭・喉頭腫瘍、反回神経麻痺、脳梗塞脳腫瘍逆流性食道炎などの病気が挙げられます。 逆流性食道炎は、胃酸がのどに刺激を与え、咳反射を起こすことがあります。痛みとして自覚することもあれば単なる違和感や飲み込みにくさとして症状が出てくることもあります。 すぐにできる処置としては、声を酷使しないことはもちろんのこと、食べ物をゆっくり食べる、刺激物を避ける、食事中・食事後できれば1時間30分ほどは起きた姿勢(ソファーにゴロンと横にならない)を保つことが大切です。

咳も出ないし喉も痛くないのに声がかすれる。

症状が軽すぎて咳やのどの痛みを自覚していない場合もありますが、声のかすれ以外に症状がない場合には、大きな病気が存在する可能性は低いと考えられます。 症状を落ち着かせるには、やはり声の安静にすることが大事です、安静にしても、薬を使っても症状が改善しない、期間が長い、他の症状が出てきた場合には耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。

 

★強いストレスでのどの痛み(-)で声がかすれる

主な原因と疾患

ストレスを感じることで声帯が痙攣を起こし声がうまくでない、かれてしまうことがあります。弱弱しい声しか出せずコミュニケーションにトラブルが生じることがあります。 このような症状がある場合には、心因性失声症や痙攣性発声障害などが考えられます。 すぐにできる対処法は、無理して声を出そうとしない。またストレスの原因をしっかり把握し、一人で抱え込もうとせずまずは親しい人や心療内科への受診をおすすめします。

 

★喫煙者でのどの痛み(-)声がかすれる主な原因と疾患

喫煙は、喉の良性疾患から悪性疾患まで非喫煙者と比べて発症する確率が高いことで知られています。痛みはなくてものどの腫れ、呼吸困難、飲み込みにくさ、首の腫れ、誤嚥を自覚している場合は、悪性疾患や脳梗塞などの早急に対処が必要なす疾患が隠れているかもしれません。

耳鼻咽喉科を受診しましょう。

 

#2咳が出る

※咳の分類

急性咳嗽  3週未満
遷延性咳嗽 3-8週間
慢性咳嗽  8週以上
問題となるのは8週以上続く慢性咳嗽です。喘息発作、肺炎による咳、その治療を行うことが原則です。

耳鼻科が係る原因がわかりにくい慢性咳嗽のことです。
咳には喀痰ありの咳=湿性咳嗽(ゼロゼロ)と、喀痰なしの咳=乾性咳嗽(コンコン)があります。前者のときは、第一に、副鼻腔気管支症候群を疑うべきです。乾性咳嗽には、せき喘息、アトピー咳嗽、胃食道逆流による咳嗽、感染後咳嗽(感冒後咳嗽)が、あります。

症状と診断

喀痰ありのとき、多くは副鼻腔気管支症候群と診断できます。これは、後鼻漏による咳と言うとわかりやすいと思います。風邪のときに副鼻腔炎を併発し、風邪が治ったあとも、副鼻腔炎による後鼻漏が続いて気管支に流れ込むために、湿性の咳が止まらなくなるものです。治療は、クラリスロマイシンなどのマクロライド系の抗菌薬を少量長期投与(8週間)行う事で咳が改善します。

喀痰なしのときは、
①せき喘息
②アトピー咳嗽
③胃酸逆流による咳嗽
④感染後(感冒後)咳嗽
のことが多くなります。

①②せき喘息、アトピー咳嗽は、季節性があり、夜間から明け方に咳がひどい特徴があります。会話や運動によって悪化することが多く、話している途中で咳が増悪して苦労します。寒暖差・空気の乾燥などが症状の増悪に関与します。
③咽喉頭酸逆流症による咳嗽は、起床時・食事・会話で悪化しやすく、咽喉頭異常感をともないます。治療は、プロトンポンプ阻害薬を8週間内服します。咳の改善には時間を要します。
④感染後咳嗽は、ばい菌による気道感染後に炎症が残っている状態です。時間とともに自然軽快します。マイコプラズマや百日咳など。
特殊な咳として、血圧の薬、ACE阻害薬による咳もあります。薬剤服用歴の確認も重要です。

咳止めについて

せきの治療は、基本的に原因疾患に対する治療を優先させなければなりません。鎮咳薬は効果がありますが、あくまで対症療法なので、根本的な治療にはなりません。咳自体が人の生体防御反応で悪影響がある喀痰やばい菌・ほこり・ 花粉etc…を排出する作業を担っています。

咳の分類

  • 急性咳嗽: 3週未満
  • 遷延性咳嗽: 3-8週間
  • 慢性咳嗽: 8週以上

問題となるのは8週以上続く慢性咳嗽です。これは、喘息発作や肺炎による咳であり、その治療が原則です。耳鼻科が係る原因がわかりにくい慢性咳嗽を扱います。

咳には以下の2種類があります:

  1. 湿性咳嗽 (ゼロゼロ): 喀痰ありの咳
  2. 乾性咳嗽 (コンコン): 喀痰なしの咳

湿性咳嗽

湿性咳嗽の主な原因は副鼻腔気管支症候群です。風邪の際、副鼻腔炎を併発し、風邪が治った後も副鼻腔炎による後鼻漏が続き、気管支に流れ込むことで湿性の咳が止まらなくなることがあります。この場合の治療法は、クラリスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬を少量長期投与(8週間)することで改善します。

乾性咳嗽

乾性咳嗽の主な原因は以下の4つです:

  1. せき喘息
  2. アトピー咳嗽
  3. 胃酸逆流による咳嗽
  4. 感染後(感冒後)咳嗽
  1. せき喘息とアトピー咳嗽

季節性があり、夜間から明け方にかけて咳がひどくなります。会話や運動によって悪化し、話の途中で咳が増悪することが多いです。寒暖差や空気の乾燥も症状の悪化に関与します。

  1. 胃酸逆流による咳嗽

起床時、食事、会話で悪化しやすく、咽喉頭異常感を伴います。治療法は、プロトンポンプ阻害薬を8週間内服しますが、咳の改善には時間を要します。

  1. 感染後咳嗽

気道感染後に炎症が残っている状態です。時間とともに自然に軽快します。マイコプラズマや百日咳などがあります。

特殊な咳

血圧の薬、ACE阻害薬による咳もあります。薬剤服用歴の確認が重要です。

咳止めについて

咳の治療は、基本的に原因疾患に対する治療を優先させなければなりません。鎮咳薬は効果がありますが、あくまで対症療法であり根本的な治療にはなりません。咳自体が人体の防御反応であり、喀痰やばい菌、ほこり、花粉などを排出する役割を果たします。

#3 喉に魚の骨がひっかかる

魚の骨が刺さったとき、どうすればいいですか? 多くの方はご飯を飲み込んで取り除こうとしますが、これは良くありません。ご飯を飲み込むことで、骨が粘膜の中に深く入り込み、見つけにくくなってしまうからです。また、骨が残って感染源となり、喉が腫れたり膿がたまることがあり、重症な場合は入院治療や手術が必要になることもあります。

 

  • 小さな骨の場合: 自然に取れたり、胃に落下してなくなることがあります。小さい骨は胃酸で溶けます。
  • 大きな骨の場合: 感染を引き起こし、首が腫れたり消化管に穴が開くことがあります。症状が続く場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

治療方法

  • 口の中から専用の鉗子(かんし)で骨を取り除きます。
  • 口の中から見えない場合は、鼻から細いカメラを入れて骨を取り除きます。
  • 飲み込んでから時間が経っている場合や、深く刺さっている場合は、見つけられないことがあります。その場合は、高度な検査や治療が可能な病院を紹介します。

 

 

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